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妹兄123

妹兄123
「プードル?」
 ドライヤーの音で、よく聞き取れないでいた。
「犬は好きですかー?」
「ごまかされてるような…」
「うふふふふふ」
 アキは半開きにした、自分の唇を舐め回した。



 最近の俺たちは、家の一階を中心に暮らしていて、夫婦の寝室をチヒロの看病部屋に、俺はリビングで寝起きしながらチヒロの面倒を診ていた。アキが来る日は必ず二階の自室で愛しあい、今は一人で部屋へ入り、パソコンの電源を入れていた。

 誰かのことを全て知ってるなんて、意味が無かった。知らない事は、知らないまま過ごすことが、今の俺には必要だった。膨らんでいく罪悪感と、自己嫌悪。封印しなければと、削除ボタンにカーソルを当てがった。クリックするば済むだけのボタンの上で、戸惑う指が、ミィナが元気だった頃の姿を、もう一度だけ見たいと、ソフトを立ち上げてしまっていた。過去の映像を開こうとしていると、画面に妹の髪を梳かすアキが映っていた。
「あぁ!」
 俺は、凍ったように動けなくなっていた。アキが、俺を見ていたからだ。その物憂げな瞳の中に強い意志を感じ、何気に見てる訳ではないと直感した。
「カメラに気づいてる!」
 喉を鳴らした俺は、彼女の唇が微かに”ラブドール”と動いたように見え、彼女は腰かけている小柄なチヒロを支え、そっと優しくベッドに寝そべらせていった。

「チヒロちゃま。ほらリラックスして。
『ラブドール…。ラブドール…。あなたは可愛い私の・大・切・な・お・人・形…』」
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