233
233
ちいさな拍手が起こり、シャンパンを一気に飲み干すアキラはグラスを置き、設置したライトを点けた。暗い室内にパッと伸びるニ灯の明かりが、ビロード素材の垂れ幕をキラキラと紅く鮮やかに照らしている。
「それではショーの始まりです。お聞きください」
もう一度小さな拍手、アキラがコントロールボックスのボリュームを上げていくと、女の泣くような、切なげに詠われる詩がスピーカーから聞こえはじめた。必死で詠もうとすればするほど抑揚のある声になり、途切れるとすぐに荒い息と吐息が交じり合う、卑猥な喘ぎ声に変わっていった。
「あぁ!」
慌てたヒロミがステージに駈け上がり、垂れ幕を引きずり降ろすと、天井まで吊り上げられた肉の塊にライトが当たった。錘(おもり)付きのニップルチェーンが、乳房を痛々しげに引っ張り、性器とアナルに固定された二本のバイブがモーター音を唸らせ蠢き、緊縛され背側を弓なりにしならせた詩を詠う女に、天井から伸びたマイクなど不要だった、獣のような喘ぎ声が部屋中に響き渡っていた。
『あぁああああああ!』
驚愕の表情を浮かべるヒロミ。
「いかがですか? 妹の歌声、素敵でしょう? 俺らは愛し合っているんです。もう密会のようなことはしたくなかった。だから、あなたなら分かってくれると思って…、俺が調教した愛するユィナ、彼女の本当の姿を知ってもらいたかった」
アキラは焦点の定まらない狂人のような顔で、凍りついたように動けないヒロミに話しかけていた。
「そうだよな、ユィナ! 俺のペニス欲しいか?」
▼応援してもらえると書く気力が沸いてきます。
にほんブログ村で応援
▼C.Bに面白かったらぷちカンパ
ちいさな拍手が起こり、シャンパンを一気に飲み干すアキラはグラスを置き、設置したライトを点けた。暗い室内にパッと伸びるニ灯の明かりが、ビロード素材の垂れ幕をキラキラと紅く鮮やかに照らしている。
「それではショーの始まりです。お聞きください」
もう一度小さな拍手、アキラがコントロールボックスのボリュームを上げていくと、女の泣くような、切なげに詠われる詩がスピーカーから聞こえはじめた。必死で詠もうとすればするほど抑揚のある声になり、途切れるとすぐに荒い息と吐息が交じり合う、卑猥な喘ぎ声に変わっていった。
「あぁ!」
慌てたヒロミがステージに駈け上がり、垂れ幕を引きずり降ろすと、天井まで吊り上げられた肉の塊にライトが当たった。錘(おもり)付きのニップルチェーンが、乳房を痛々しげに引っ張り、性器とアナルに固定された二本のバイブがモーター音を唸らせ蠢き、緊縛され背側を弓なりにしならせた詩を詠う女に、天井から伸びたマイクなど不要だった、獣のような喘ぎ声が部屋中に響き渡っていた。
『あぁああああああ!』
驚愕の表情を浮かべるヒロミ。
「いかがですか? 妹の歌声、素敵でしょう? 俺らは愛し合っているんです。もう密会のようなことはしたくなかった。だから、あなたなら分かってくれると思って…、俺が調教した愛するユィナ、彼女の本当の姿を知ってもらいたかった」
アキラは焦点の定まらない狂人のような顔で、凍りついたように動けないヒロミに話しかけていた。
「そうだよな、ユィナ! 俺のペニス欲しいか?」
▼応援してもらえると書く気力が沸いてきます。
にほんブログ村で応援
▼C.Bに面白かったらぷちカンパ
- 関連記事
-
- 231 (2012/08/01)
- 232 (2012/08/01)
- 233 (2012/08/01)
- 234 (2012/08/01)
- 235 (2012/08/01)