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妹兄127

妹兄127
 息をすることもおぼつか無いチヒロは、動かせる手でアキを引き寄せ囁いた。
「はぁはぁはぁはぁ…
お願い!
私たちをこんな目に合わせた、
”あの女”からおにーちゃまを守って!
あいつを殺して。
全部あいつのせい。
私はママを信じてる。
だって、だって、あんなに優しかったママが、ママが…。
おにぃちゃままで取られちゃうよぉ~。
あいつは悪魔なんだ!」
 嗚咽交じりに話す途切れ途切れの言葉、ポロポロこぼれる落ちる涙…。アキはそれを手でぬぐい頬を撫でた。
「そうなの…。でも、安心して。私はユウキ様の物。あなたは私の可愛い、可愛いチヒロちゃま…。ユウキ様を寝取ろうとする女は、相手が誰でも許さない!」
 チヒロの思いが、アキに”悪心(あくしん)”を宿らせた。

「あぁああああああん はっはっはっはっ ぁんぁんぁんぁん んんん」
 ドアを開けたとき、アキはチヒロの足を抱え、股の間に顔を埋めていた。
ちゅ ちゅっ ちゅ ちゅちゅっ むちゅ くちゃ
長い舌先が蠢いている。
『あぁああああ…』
 俺は顔を覆い、座り込んでしまった。
「アキおねーちゃまぁあああ」
「うふふふふ もっと感じて。もっと感じていいのよぉ~ あなたもただのメスになるの。うふふふ」

 その場に茫然と崩れていた俺が気配を感じ顔を上げると、朦朧とした頭で一瞬、ミィナが戻ったように錯覚したが、目の前に居たのはアキ…。垂らしてるリードの握りを差し出し躊躇する俺の手に握らせると、ベッドに上らされていった。
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