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妹兄120

妹兄120
 外へ出るまでの間。担当の医師や、顔馴染みの看護師さんたちの顔が見えるたび挨拶し、アキの待つ車に乗り込んだ。

 事故以来、悪魔のような俺に、彼女は献身的に尽くしてくれていて、アキを大事な人として意識するようになり、愛してると言った。だが、彼女の思いを受け入れることなどできない…。愛を騙ってしまった俺は、本当の悪魔になっていた…。大切な母が家から消え、父は他界し…、心が折れかけていた…。

 三人の命は助かっていた。俺は全身打撲と頭から、背中にかけて大きな傷を負い、チヒロは足に大怪我をし、利き腕の麻痺と、顔半分を包帯に覆われ。今は俺が付いていないと自分では何もできない状態だった。そして、母は怪我よりも心を強く病んでしまい、精神病院に入院させられ両方のケアを受けていた。

 事故のとき。泣き叫ぶ親子の声に意識を取り戻そうとしていた俺…。車は運良く緩く曲がるガードレールに接触し続け、俺はミィナからチヒロを引き離し運を天に任せていた。

 あの時の事故で爆発炎上した車に乗っていたのはイチロウだった。父は、俺たちの事故に巻き込まれ絶命していた。あの場所は以前から見通しが悪く、事故が多発してる危険地帯ではあったが、炎に包まれ窒息死だったそうだ…。間接的だったとはいえ、俺らのせいで死に追いやっていた。だけど、死んだのはイチロウだけではなかったんだ…。
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