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妹兄170

妹兄170
 ミィナのそこは男にとって、本当の至福を意味していた。
盗撮してる時、交じり合う最中の父がいつもこぼしていた事があった。
『溶けそうだ』
 その意味がこれなのだと知ってしまっていた。
もっと感じさせようと、二本の指を挿すと、とても狭く感じるが、
でこぼこした肉壁に、ざらついた感触が伝わり、
無数の短い突起に覆われているように思えた。
それがまるで生き物のように、まとわりついてきていた…。

「はぁはぁはぁはぁ。アイシテル! ずっと俺の物だ!」
 激しく指を動かし続けた。
「んぁあああああああああ イクの イクの でちゃうぅうう」
 体をガクガク揺らし潮を吹き、俺を濡らした。
「あぁあああああ。私は、ずーっと前から、あなたの物なのぉ~、決まってたのぉ~、して、いっぱぃして~ 気持ち良いことしてぇ~ うふっ」
 両足を抱え、性器を丸見えにして誘うミィナのそこに、何度も何度も俺自身を突き入れた。
「狂いそうだぁあああ、ミィナァアアア」
「みんにゃそう言うよぉ~ あぁああああぁあああ ミィナのここすごいって~ あそこがとけりゅーって、んふふふふ、おかちくなるよぉ、ザーメン欲しいよぉ! はぁはぁはぁはぁはぁはぁ あああああ」
「凄いんだ、すごい! 溶けそうだ、イク イク イク!」
「いっぱい出してぇ~ あなたので汚してぇ~ ユウキぃいい いゃああああ」
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妹兄171

妹兄171

 ミィナを横に寝せ、片足を担ぎ、そこを深く感じようと股と股をクロスさせる様に、突き入れる。
「んはぁあああんん、奥に、おくに当たるよぉ~ 当たってるのぉ すごぃいのぉ~!」
「ミィナ! ミィナ!」
 気持ちよがる彼女に興奮するユウキ。
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
「ずっとずっとこのまま、ミィナ! ミィナ! ミィナ!」
「あぁあああああユウキ! ユウキ! アイシテル!」
 ユウキに、ミィナが溢れている。
「このまま殺して! わたちぃーをころちてぇええええ! そしたら、そしたら全部終わる、全部終わるの! 終わらせて~ このままじゃらめなのぉ~」
「やめろ! やめてくれミィナー」
「ころちて ころちてよぉー おねがーぃ あぁあああああああ じゃないとぉー じゃないとぉ~」
 コロシテとせがむほど、思いつめた女の激しい感情。
「そんなこと言わないでくれ、ミィナ!」
「死の呪!? あの子に呪われてるとでも言うのか?! あの子に… バカな! そんなこと信じられないよ」
「ユタカちょうだい! もっとちょうだいぃいいいいい、あぁああああん」
 交じり合えば引き出せると思っていたあの日の真実、長く隠されたことの答え、求めれば、求めるほど混乱する彼はいらつき、怒りをあらわにしていた。
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妹兄172

妹兄172



 会議中だと言われ止められたドアを蹴り開けたユウキ、怯える医師の前に立ちはだかり、胸倉をつかみぶん殴っていた。衝撃で飛ばされた医師はガラスつきの本棚に体を叩きつけられ、頭でガラスを割っていた。悲鳴を上げる誰かが助けを呼ぼうとした時、
「何か問題があるならそいつに聞け!」
 捨てゼリフを吐き病院を後にした。
「ママ帰ろう、もうあんな所に居なくていい」
 後部座席に座らせ、シートベルトをかけてあげた。
「どこ行くの~? おうち帰るの~? おうちおうちぃ~ ユウキも、チヒロも、パパもいるおうち~」
「うんうん、みんな待ってる、みんな…」
「やった~♪ 病院キライ~ うふふふ」
 喜ぶ母の頬を撫で、
『…どうやって探す? 俺は何一つ覚えてない、チヒロも教えてはくれないだろう… どうすれば…』

 ユウキは行きも帰りも頭が爆発しそうに考えていたが、それは目的地に辿り着けない堂々巡り、いらつきハンドルを叩くと、クラクションを鳴らしてしまっていた。ミィナは、やつれた顔で流れる風景を眺め、答えは彼女が握っている、探す真実の欠片は彼自身がそれを見つけた時、堂々巡りは終焉を迎える…。
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