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妹兄127

妹兄127
 息をすることもおぼつか無いチヒロは、動かせる手でアキを引き寄せ囁いた。
「はぁはぁはぁはぁ…
お願い!
私たちをこんな目に合わせた、
”あの女”からおにーちゃまを守って!
あいつを殺して。
全部あいつのせい。
私はママを信じてる。
だって、だって、あんなに優しかったママが、ママが…。
おにぃちゃままで取られちゃうよぉ~。
あいつは悪魔なんだ!」
 嗚咽交じりに話す途切れ途切れの言葉、ポロポロこぼれる落ちる涙…。アキはそれを手でぬぐい頬を撫でた。
「そうなの…。でも、安心して。私はユウキ様の物。あなたは私の可愛い、可愛いチヒロちゃま…。ユウキ様を寝取ろうとする女は、相手が誰でも許さない!」
 チヒロの思いが、アキに”悪心(あくしん)”を宿らせた。

「あぁああああああん はっはっはっはっ ぁんぁんぁんぁん んんん」
 ドアを開けたとき、アキはチヒロの足を抱え、股の間に顔を埋めていた。
ちゅ ちゅっ ちゅ ちゅちゅっ むちゅ くちゃ
長い舌先が蠢いている。
『あぁああああ…』
 俺は顔を覆い、座り込んでしまった。
「アキおねーちゃまぁあああ」
「うふふふふ もっと感じて。もっと感じていいのよぉ~ あなたもただのメスになるの。うふふふ」

 その場に茫然と崩れていた俺が気配を感じ顔を上げると、朦朧とした頭で一瞬、ミィナが戻ったように錯覚したが、目の前に居たのはアキ…。垂らしてるリードの握りを差し出し躊躇する俺の手に握らせると、ベッドに上らされていった。
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妹兄128

妹兄128
 彼女は、いつのまか母の秘密の服に着替えていて、彼女にハムラ家の秘密を全て知られてしまっているように思えた。首輪から垂れているリードは俺が握り、胸を隠せないオープンビスチェ、太ももまである長いブーツ、パンティは履かず毎日剃れと命じていた、陰毛の無い股を晒し、全部が黒で統一されたエナメル質のボンデージ衣装が、ヌラヌラと輝いている。

「ほら… ユウキ様。見ていてください。チヒロちゃまの全てを…」
 チヒロは裸同然だった。唾で透けたパンティと、包帯だけで、胸も隠さず寝そべり…。アキは濡れたパンティーの両側に結ばれた紐を、おごそかな儀式の様にほどき、腰を少し浮かせ下側から抜き取った。そしてアキは頭に巻かれた包帯を外し、直りかけの傷をさらしていったが、瞼の上に貼られた黄色いガーゼも、ゆっくり剥がしていった。
『ダメだ、そこは!』
 俺は震え息を飲んだ。”闇をさ迷う目”が、そこにあったからだ…。
「さぁ。これで本当のあなたになれた。言うの、思っていることの全て、チヒロちゃまの真剣な気持ちを…」
「…はぃ」
 決心したようにうなずくチヒロが話し始めた。
「お、おにーちゃま。
おにーちゃまに、私を捧げます…。
だから!
だから!
だから! 
どこにも行かないで!
約束して!
私は血の繋がりの無いただのチヒロ!
私がパパを殺したの!
大好きだったパパ!
あんなことさえしなければ…
家族が消えちゃうよぉ~
あーん あーん
私を一人にしないで!
ユウキおにーちゃま!
ずっと、ずっと、そばに居て。
私に愛をください!」
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妹兄129

妹兄129
 両手を広げ涙するその姿に、いつか見たニュース映像が重なっていった。家族の聖域に黄色いテープが張られていく深い絶望と、支えきれない悲しみ…。
『あの時、何があったんだ…。いったい何が…。なにが…。ママは狂ったのか? ほんとうに呪われているのか?!』
「キレイよ、チヒロちゃま。ねぇ? ユウキ様」
 アキは俺の上着を脱がし、胸を舐めながらジーンズのベルトを外していった。
抵抗する気力も無かった。アキの唇が”俺自身”に触れ、
ジュポジュポペロペロペロくちゅうちゅちゃぷぬちゃぬぷ
すすられ、舐めとられ、絡められていく。
とても好きな卑猥(ひわい)な音が響いている…。
じゅるじゅぽじゅぽぐちゅぐちゅ
「はぁはぁはぁはぁ」
 硬くなった物が、アキに握られたまま導かれる…。
『あぁああああああ』
 思考が途絶え、言葉も失い、頭の片すみで考えていた。
『あの日、何があったんだ…。いったい何が…』
「んぁっ 痛い! イタイ!」
 俺はチヒロを貫いていた。
「辛抱して、少しの間だけ、今は痛いだけだから」
 アキはチヒロの初めての痛みを和らげようと、いたわるように体を撫でさすり。繋がった部分に長い舌を這わせ、純血を舐め取った。
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