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妹と兄2

妹兄2
 後悔した。無理に繕った家族の笑顔。凍りついていた僕…。血の繋がる父のこと聞けるはずも無く小さなパーティは終わった。僕がトボトボと二階の部屋へ戻って行くと、階段を駈け上がって来たチヒロにハグされ、優しく肩を撫でられていた。
「ていうかユウキ! 気にすることナイょぉ~。バレバレの話しだし思ってること素直に話しただけでしょう? でも、もし凹んでるなら慰めてあげようか? 私たちって”セックス”しても何も問題ナイの知ってた? この処女、おにーちゃまに捧げてもいい・・・」
 唖然としている僕を潤んだ瞳で見つめる彼女は、キャ~ッと黄色い声を出し、中指を突き立てながらすごい音でドアを閉め自分の部屋へ入って行った。その言動に思わず吹き出してしまい、僕はやっと笑顔を取り戻せていた。



RN!:僕の放った一言は真実だったんだよ。

 僕はそうチャット欄に打ち込んでいた。

RN!:今の両親の関係は、もっと前からこじれてたんだと思うようになってさ…。愛を求めない結婚なんて子供の為以外考えられないし、ママは今でも死んだパパのことを忘れられないでいるんだ…。だから、あんな切ない表情を。僕にはどうすることもできないって分かった時、すごいショックだった…。こんなことはじめて話したよ、気持ち悪いって思っただろ?

蒼い月:いや、そんなことない。君が家族思いだってことが良く分かる。

RN!:今度は君の番。なんでも聞くよ。悩んでることとかあればだけど。

蒼い月:俺んちは、母じゃなくて、父が心を病んでる人なんだって思ってる…。子供の頃から夫婦喧嘩ばっかしてて酒癖が悪くて、でも、それもこれも俺が言うのもなんだけど、母に原因があると思ってる…。

RN!:うん。

蒼い月:おかあちゃんは謎だらけの人なんだ…。だから…。

 僕はどう返答していいか分からず、続きが書き込まれるのを待ったが、途絶えてしまったようなチャット欄に思わず書き込んでいた。

RN!:話したくないことは無理に書かなくてもいいさ。時間が合えばまた話そうよ?

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