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ふたり67


 駆け付けた時。彼のは微かに動き。最後言葉を伝えようとしていた…。
その目はしっかり見開かれてはいたが、焦点を無くしさ迷っていた…。
『しゃべっちゃダメ! すぐ助けてあげるからね! 誰か。誰か、助けて!』

 目が覚めると、どこかの病室で、お母様の顔が見えていた。
「良かった。起きたのね。あなたが倒れたって聞いて飛んで来たの。もう大丈夫だから安心して。あなたまで、おかしなことになったら、私。私。私。子供の顔見られないじゃないのぉー」
 お母様に号泣され、私は背中をさすってあげながら、聞き直していた。
「え? 今なんて?!」
「三ヵ月よあなた! お腹に赤ちゃん! あぁあああ~ 良かったわねぇ~ ほんと。あぁあああん」

絶望しないで! 私と同じことがきっと、きっと、あなたにも起こる…”

 手紙に書いてあったことが、赤ちゃんのことだと気づいたとき、私も大泣きしていた。
「あのセーターの出番が来ましたよ。絶対着させますからね~」
 と言って、お母様を笑わせた。そして、私は、二個の指輪を一つだけを外しテーブルに置き、
「一つはあなたの物。さようなら私…」
 と、呟いた。
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テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 絶望セーターさよなら指輪最後言葉

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