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ふたり44

「あの子も相手が気に入ればOKなの。マスターも、あなたが特に気に入ったみたい…。とっても刺激的なことができそうよ。ご飯でも食べて、それから。うふふ」
「お腹は空いていません…」
 私が呟くと、ウェイトレスが、飲み物を持ってきて、テーブルに並べていった。
「ごゆっくりどうぞ。ヒロミ様。アイ様」
「ありがとう」
「ありがとね」
 ヒロミがワインボトルを傾けると、二つのグラスを赤い液体で満たしていき、片方をミィナにさし出した。
「飲んでね。それとも、こっちにする?」
 水のボトルを指さすヒロミ。
「もうお水は…」
「できるだけ水分を取らせたいの…。意味分かる?」
『あぁ』
 私は、戸惑いを隠せなかった。
「この子は。カオルちゃん。あなたも見たいでしょ?」
 ヒロミがウェイトレスの顔を見ると、
「アイ様がお店に入って来られてから、ドキドキしています…。きっと、普段とは違う顔をされるんだろうなって…」
 カオルは、さっきからずっとミィナを見つめていた…。
「違うあなたに乾杯」
「…」
 ミィナは、ワインを一気に飲み干した。
「我慢できないのね? うふふ」
 ヒロミは立ち上がり、私の手を取った。
「いらっしゃい」


 私は、ステージに立たされた…。
『まぶしい!』
 スポットライトで照らされた瞬間、顔を手で覆うと。他の照明はほぼ落とされた…。
「お脱ぎなさい。全部脱いで…」
 目の慣れない暗闇から、ヒロミの声がした。
「はぃ…」
 ブラウスのボタンを外していく私…。
スカートに手をかけた時、ヒロミが言った。
「ミニスカートに履き替えたのは、触られやすいと思ったからでしょう?」
「あぁあ… うん」
 いい当てられ、声が震えた。
「なぜ、あたしの誘いに乗ったの? アイがいやらしい女だから? 刺激が欲しかったの?」
 私は、うなずきスカートを床に落とした…。
「形の良いお胸ですね。アイ様。素敵…」
 ブラを外すと、カオルの声がした。
『見られてる!』
 そう思ったとたん、体の奥が熱くなり、パンティーに手をかけていた。
「濡らしてますか?」
 マスターが聞いた。
「気持ち悪いくらい…」
 私は素直に答え、パンティーを足から引き抜くと、
「下着… 汚した部分を見せてください? とても、見たい…」
 カオルに、そう言われてしまった。
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