スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ふたり29


「ん?メールだ。ミィナだ」
「遅れるってだろう?」
「そうそう」
「ちょっと不都合なことがあると、直接じゃなくメールしてくる癖あるよね ふふ」
「そうだな。そこが可愛い。ふふっ」
「きっと家へ寄って来るのではなかろうか?」
「そんなことしなくて良い贈り物なのにな」
「ま。男子は男子で、スペシャルプランを煮詰めておきますか?」
「そうだな。ところでこの花、お前持てよ」
 ユタカは、ユタカに、持っている小ぶりな花束を差し出した。
「花を持つ俺は格好いいょー惚れそうだ。そう言う事で、君が持っていたまえ」
「同じ容姿だろ。たく… あ。お前も買え」
「え? やだよ。照れますがー」
「買え!」
「えー 俺は、これ渡す係りだろう?」
 スーツの腰ポケットをポンポンッと叩いた。
「いいから」
「分かった。分かったよ。しつこいね俺は」
「うむ…」

 ユタカたちは来た道を戻り、同じ花屋で、おんなじ花束を作ってと注文すると、もう一度来た客におばさんは、愛想良く接したが、さっき初めてここに来た時と同様。二人の顔を見比べ、
「それにしても、良く似た双子さんですねー びっくりしましたよ~」
 さっき言いたかったことを話してくれたようだった。
「僕らドッペルゲンガーなんです。分かります? どっぺるげんがぁ~」
 ユタカがおどけた声で言うと、奥に居たスタッフの子が急に吹き出し、おばさんに、コラコラとたしなめられてしまった。
「すいませんねぇ~ 近頃の若い子はもぅ」
「いぇいぇ。僕ら今日プロポーズするんです。一人の女性に」
 おばさんは、「それはそれはおめでたいわ~」と、にっこり微笑んでいた…が、『???』って顔しながら奥の作業場へ入って行った…。
▼応援してもらえると、書く気力が沸いてきます。

アルファポリスで応援

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村で応援
関連記事

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
カウンター

現在の閲覧者数:
はじめから読んでくださいね

■全ての記事・小説のバックナンバーを表示できます。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
プロフィール

C.B

Author:C.B
C.Bの恋愛官能小説ブログへようこそ。ここは。「ふたりの彼。玩具の私」と、その続編「妹と兄。そして震える母」の書庫になります。

■ご注意:当ブログの小説の無断使用はできません。著作権利は作者C.Bが保持しています。お問合せはページ内にあるメールフォームをご利用ください。

筆者にメール

名前:
メール:
件名:
本文:

 
応援してください
★このサイトにチップを贈る
このサイトへチップを贈る
★ポチッと応援お願いします。
書く気力が沸いてきます。
アルファポリスで応援
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)で応援
にほんブログ村ランキングで応援
ランキングサイト
相互リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
Twitter