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ふたり21


 レンタルビデオ屋で相性の良さそうな、お一人様とおぼわしき年上の男性がいた。
あからさまに見ないよう様子を伺い、こんなことをするのは初めてで、内心ドキドキだったけど、離れた場所からふいにその人を見つめた。
その人ははじめ不振な顔をしていたけど、見つたまま彼の居るコーナーへそっと近づくと、彼の手が有名なサスペンス作品に触っていたが、その上の段から官能的な洋画を抜き出し、
「これ…」
 と言って差し出していた。
卑猥なタイトルに半裸の女が絡み合うDVDパッケージ。
たまたま、目に飛び込んだだけで、見たことはない…。
「ふふ」
 男は理解したとでも言うように。
目を細め、ほくそえんでいた。
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C.Bの恋愛官能小説ブログへようこそ。ここは。「ふたりの彼。玩具の私」と、その続編「妹と兄。そして震える母」の書庫になります。

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